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== 被害が数えられていても、代表的な被害名から外れること――性暴力統計の分類 == 米国疾病予防管理センター(CDC)は、全国親密なパートナー・性暴力調査(NISVS)について、「rape」と「made to penetrate」を別の概念として測定すると説明している。後者は、本人の同意なしに他者への性的挿入を強いられる被害などを指す。CDCは両者を性暴力に含め、異なる結果をもたらす可能性のある別種の暴力として扱う理由を示している。<sup>[[#出典46|[46]]]</sup> {| class="wikitable" ! CDCの分類 !! 分類上の着眼点 !! 男性被害を読む際の注意 |- | rape || 被害者への望まない挿入、またはその未遂。身体的な力、酩酊・薬物等による同意不能を含む || 男性被害者も含まれるが、すべての非同意の挿入を伴う行為がこの欄に集約されるわけではない |- | made to penetrate || 同意なしに他者へ挿入するよう強いられること、またはその未遂。同じく力や同意不能を含む || 被害者自身が挿入する側でも、同意がなければ被害になり得る |- | contact sexual violence || 上の二つ、性的強要、望まない性的接触を含む上位分類 || 性暴力全体を比較する際には、どの範囲の指標かを確認する |} CDCの2024年5月16日付解説は、生涯に他者への挿入を強いられた男性を約14人に1人、rapeの既遂・未遂を経験した男性を38人に1人超と紹介する。これは同ページが紹介する米国の調査推計であり、日本の発生率や2026年の年間被害率ではない。同一人物が複数の被害を経験する可能性があるため、単純に足して被害者総数を計算することもできない。<sup>[[#出典46|[46]]]</sup> 本項の論点は、'''被害そのものを調べていることと、社会で代表的に使われる一つの被害名に含めていることは別である'''、という点にある。男性被害を検討する場合、統計の名称だけを拾うと、一部の経験が比較の枠から落ちる。これはCDCが男性の性被害を一切認めていないという事例ではなく、統計を紹介する側の指標選択によって男性被害が見えにくくなる可能性の検討である。日本の刑法上の罪名・要件とも同一視しない。<sup>[[#出典46|[46]]]</sup>
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