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== 授業料だけでなく、人とのつながりや経験を得る機会――女子学生向け奨学金 == 大学の入学枠に加え、入学後の奨学金や企業との交流機会にも性別条件を設ける事例がある。ソニーの「SONY STEAM GIRLS EXPERIENCE」は、理工系女子学生への給付型奨学金と、女子中高生へ理工系の面白さを伝える活動を組み合わせた制度である。同社は、理工系分野における女子学生の少なさや、進路・キャリア選択の障壁を課題として説明している。<sup>[[#出典50|[50]]]</sup> === 2026年度募集で確認した条件 === {| class="wikitable" ! 項目 !! 内容 |- | 学年・分野 || 国内大学の理工系等の1年次、または高専から編入した3年次。国内居住等の条件がある |- | 性別 || 性自認、または戸籍上の性別が女性であること |- | 採用予定数 || 10名 |- | 給付 || 授業料相当額、年最大120万円。返済不要 |- | 給付期間 || 学士課程から修士課程まで、募集要項上は最長6年間。毎年の資格審査等がある |- | 家計 || FAQは、親の年収などに特段の制限・条件はないとする |- | 他の奨学金 || 他奨学金・奨学助成金の受給について応募条件・併用制限を設けている |- | 金銭以外の機会 || 女性エンジニア等との交流、社内イベント・一般非公開ショールーム等の体験、次世代への発信活動 |- | 就職との関係 || 卒業後のソニーグループへの入社義務はない |- | 確認時の状況 || 2026年度募集は終了。対象・条件を示す事例として記載 |} 出典:<sup>[[#出典50|[50]]]</sup>。最大額・最長期間がすべての学生に無条件で適用される制度ではない。 性自認と戸籍上の性別のどちらも男性である学生は、この制度の性別条件を満たさない。一方、戸籍上の性別だけを基準とする女性限定制度ではないため、その点も正確に記載する必要がある。<sup>[[#出典50|[50]]]</sup> この事例では、対象外となる資源を授業料だけに限定すると、論点を狭く捉えることになる。'''技術者から進路の実情を聞く機会、通常は入れない場所で技術を体験する機会、活動を企画・発表して経験を積む機会'''も、同じ選抜と結び付けられている。本項では、これを「資金・人とのつながり・経験を一体として得る機会の性別条件」という視点から捉える。 また、親の年収制限がない以上、この制度への応募資格は家計の苦しさだけでは決まらない。女子学生の少なさを改善する目的と、経済的に困窮する学生を性別を問わず支援する目的は、区別して評価できる。ただし、この一制度からソニーのすべての教育支援が男性を対象外にしていることや、男性の就職が不利になることまで実証したわけではない。<sup>[[#出典50|[50]]]</sup>
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