横浜市立小学校の学校健診脱衣問題

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横浜市立小学校の学校健診脱衣問題は、2024年、横浜市立小学校で児童が上半身裸で健康診断を受けていたことをめぐり、身体のプライバシー、事前説明、診察の正確性が問題となった事例である。市教育委員会は学校ごとの状況を確認し、配慮が必要な学校に改善を求めた。[1][2]

市教育委員会の対応[編集 | ソースを編集]

2024年5月28日の横浜市会本会議で、下田康晴教育長は、健診時の脱衣の扱いには学校による違いがあり、確認を進めていると答弁した。上半身裸で検査を行う場合には、文部科学省通知に沿い、タオルや体操服で身体を覆うなどの対応を求めるとした。また、医師会の学校医向け研修などを通じ、必要な配慮を周知すると説明した。[1]

5月31日、市教委は、分校などを含む市立全339小学校のうち16校で、高学年児童を上半身裸で検査し、かつ不安を感じた場合には着衣も可能であることを児童や保護者に示していなかったと明らかにした。確認時点で同様の検査を予定していた12校には、改めるよう指導した。これは「上半身裸だった学校」一般ではなく、説明の状況も含む条件で数えた学校数である。[2]

文部科学省の通知[編集 | ソースを編集]

文部科学省は、それに先立つ2024年1月22日、健康診断の正確性と児童生徒のプライバシー・心情への配慮を両立させるための通知を出していた。通知は、正確な検査・診察に支障のない範囲で、原則として体操服や下着などを着用するか、タオルなどで身体を覆うとした。[3]

一方、必要に応じて医師が衣服やタオルをめくって視診・触診したり、その下から聴診器を入れたりする場合があることを、児童生徒と保護者に事前に説明するよう求めている。「着衣が原則」という配慮は、衣服を一切動かさずにすべての診察を行うという意味ではない。[3]

通知は、男女別の実施、囲いやカーテンによる個別の診察空間、待機人数の抑制、着替え場所の確保、待機中に身体を隠せる工夫などを例示した。また、特に配慮が必要な児童生徒には、時間や場所を工夫した個別対応を求めた。[3]

男子への配慮という論点[編集 | ソースを編集]

Xでは2024年5月28日、女児の脱衣を扱った報道に対し、着衣で診断できるのであれば男子にも同じ扱いをすべきだ、という意見が投稿された。これは投稿者の意見であり、市内全校で男子だけが異なる扱いを受けていたことを示す調査結果ではない。[4]

文科省通知の服装や個別スペースに関する配慮は「児童生徒等」を対象とし、女子だけに限定されていない。他方、立ち会う教職員については、女子には女性が立ち会うよう調整し、養護教諭を除いて原則として児童生徒と同性の教職員が立ち会うという例示がある。身体を覆うこと、周囲から見えないこと、立会者の性別は、それぞれ区別される配慮事項である。[3]

出典[編集 | ソースを編集]

  1. : 神奈川新聞、横浜市立小学校の健診脱衣問題 教育長「学校によって差、確認している」 | カナロコ by 神奈川新聞(2024年5月28日、閲覧日2026年10月1日)。
  2. : 神奈川新聞、上半身裸の健康診断、横浜市立小学校16校で確認 高学年、市教委が明かす | カナロコ by 神奈川新聞(2024年5月31日、無料公開部分、閲覧日2026年10月1日)。
  3. : 文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備について(通知)(2024年1月22日、5初健食第13号、閲覧日2026年10月1日)。
  4. : きり子(@saita06123)、(4) Xユーザーのきり子さん: 「着衣のままで診断できるのなら、そうすれば良いと思う。 ならば男子も着衣のままで。 健康診断、女児も上半身裸?着衣OK? 横浜市の小学校で物議(毎日新聞) #Yahooニュース https://t.co/jq8InMCdR0」 / X(2024年5月28日、閲覧日2026年10月1日)。